長年、臨床研究や疫学研究を手掛けてきましたが、制度や情報元といった環境は常に変わっていくものです。その中で、個人の価値観をどこに定め、どう社会と関わっていくかは常に考えていく必要があると感じています。

解析企画部 部長
(薬剤疫学・統計解析担当者)

嶋本公司

RWD社入社のきっかけはなんですか?

製薬企業という枠組みの中で、臨床研究や疫学研究に携わることから始め、その枠を外れて製薬企業のみならず、医師個人・研究会・医学会や食品業界などと研究を行ってきました。その中で、直近の社会的混乱の中、営業力の欠如が明らかとなり、再び組織の中に活動の場を求めることとしました。
近年データベース研究に注力していましたが、イギリスのデータベース研究と比較したときの本邦の既存の医療データベースの限界を切実に感じていました。その中でRWD社の収集する義務教育からターミナルケアに至る健康データベースの構築構想に貢献したいと考え入社しました。

どのような仕事をしていますか?

クライアントが求める要望を理解し、より分かりやすく説得力のあるデータを生み出せる可能性のある研究計画の提案や、それを具体化するための、研究計画書や解析計画書の作成。その計画に沿い、様々な背景を有するデータベースに登録された患者さんの中から研究の対象となる患者さんを抽出してそのデータを解析。最後に解析結果を説明した報告書を作成したり、論文のドラフトを作成することを担当しています。

どのようなやりがいや困難がありますか?

入社して間もないのですが、これまで興味はあったものの他のデータベースでは手掛けられない情報に携わることができ、日々見識を深めてゆくことがはっきりと自覚できます。また、個人から組織へと枠組みが広がったことにより、一度に扱う領域が広がり、過去に携わった領域の現状を改めて再確認できたり、まったくかかわりがなかった領域への興味がわいたりすることもあります。
一方で、RWD データベースは日々成長を続けているので、扱うデータの量は今後加速度的に増加していくことが予想されます。扱う情報量が増加していく中で、データベース研究の限界を見極めて、適切にかつ効率よくエビデンスを創出できるかという点が難しい問題ですね。